ここ数年でかなり知名度の高くなったNIPT。認可と未認可があるらしいけど違いはなんなんでしょう。
- 認可って誰が認可してるの?
- 未認可は違法?
- 認可と未認可で精度は違うの?
- 認可と未認可で調べられることは違うの?
- 認可と未認可でお値段は違うの?
- 認可の対象となる妊婦は?
- ぶっちゃけ、どっちがおすすめ?
認可って誰が認可してるの?
日本産科婦人科学会が独自に定めた基準を満たした病院で受けるNIPTを「認可」と呼びます。
未認可は違法?
いいえ、そもそも認可しているのが法律と何も関係ない学会であるので、未認可も違法でもなんでもありません。
認可と未認可で精度は違うの?
いいえ、同じです。そもそも検査機械が同じものだったりしますので結果が異なりようがありません。
認可と未認可で調べられることは違うの?
はい、違います。未認可の方が、調べられることが多いです。
認可では、頻度の高い染色体異常である、13,18,21トリソミーのみの検査しか学会が許可していません。でも、技術的にはほかの染色体だって検査できますから、未認可では、すべての染色体(22番まですべて+性染色体)のほか、病院によっては障害を起こすような主な転座なども調べられます。
認可と未認可でお値段は違うの?
調べる項目が多くなれば、高くなるだけです。未認可でも認可と同じ、13,18,21トリソミーだけの検査なら値段は変わらず16-20万円です。すべての染色体を調べる検査にすると+2-3万円、さらに転座も調べると+2-3万円ですので、現時点の技術的に可能な限りのNIPTを受けるとすると25万円くらいになります。
認可で受けるってどんな感じ?
まず、妊婦健診をしているかかりつけの産婦人科から紹介状が必要です。紹介状をもらったら、予約を取ります。8週くらいまでに予約をしないと予約が埋まってしまうことが多いですね。
1回目の受診として、8-10週位に夫婦そろって面談に行きます。そこでNIPTとはなんなのかについて詳しく産婦人科医、臨床遺伝専門医、遺伝カウンセラーなどから講義を受けます。講義を受けて、本当にNIPTを受けるか決定し、検査日が決まります。
2回目の受診として、NIPTを受けます。10週以降なら可能です。妊婦さんの採血だけです。
3回目の受診として、2-3週間後に夫婦そろって結果を聞きに行きます。陰性ならそれで終了。陽性なら羊水検査の予約をとって帰ります。
出産時年齢が35歳以上か、それ以下でもかかりつけの産婦人科医がエコーで何か異常を認めたり、上のお子さんが染色体異常であったりするような場合です。年齢が34歳以下で、とくになにも言われていない方は認可では受けられません。未認可は、誰でも受けられます。認可の対象の方もかまいません。
ぶっちゃけ、どっちがおすすめ?
答えにくい質問です。
そもそも認可の対象にならない方は未認可で受けるしかないですね。では、認可の対象だけど、全ての染色体検査がしたい方はどうしたらいいでしょう。これもやっぱり未認可で受けるしかありません。
こう書くと別に面倒くさいだけでいいところのないような認可ですが、もちろんメリットはあります。それは、検査の詳しい説明から万が一陽性だったときの羊水検査のバックアップまで一貫して専門の医師が行うということです。この染色体異常があると赤ちゃんに何が起こるのか、治療法はどうなるのかなど、あらゆる質問にすべて答えてくれるでしょう。一方、未認可ではそうはいきません。そもそも専門医がいないこともありますから、染色体異常の詳しいことは答えられないかもしれませんね。
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