「不妊症にはもはや必須!ビタミンDの新常識」でおすすめしていたビタミンDですが、妊娠判定をいただいてから、または無事に出産されてからはどうしたらいいのでしょうか。

ビタミンDは妊娠中も飲んだ方がいいの?

必須ではないですが、飲んでおいて損はない、という程度です。微妙な言い回し。

とりあえず、流産・早産の予防にはなりません。子どもの食品アレルギーやアトピーを増やしたりなど悪影響はありません

唯一良いことがあるといえば、子供の歯に良いらしいです。エナメル質形成不全という、虫歯になりやすくなってしまうという歯の病気があります。病気といっても、全員虫歯になるわけでもなく、これがなければ虫歯にならないわけでもないのですけど、5-10人に1人くらいのお子さんがかかっている珍しくない病気があります。病気・・・というと大げさでしょうか。「歯が弱め」という感じですね。とにかく、妊娠中にビタミンDをサプリで飲んでいると、生まれてくる子がこのエナメル質形成不全にかかりにくいかもしれない、らしいです。でも、結局リスクを3分の1程度に減らせるだけで、かかる子はかかるんですけどね・・・。そして虫歯のリスクは結局かわりませんでした。ブラッシングの方が大事ということですね・・・。当たり前~当たり前体操♪って感じでつまらない話でした。

不妊治療時代に飲み続けている量(1日1000~2000単位)を、わざわざ買い足さなくていいけど、余っちゃうくらいなら飲み切る・・・程度でいいのではないでしょうか。

ビタミンDはお産が終わっても飲んだ方がいいの?

推奨量はがくっと下がって、100~1000 IUで十分です。日本人はキノコや長い日照時間のせいでこの100 IUくらいは普通の生活ですでにクリアできていることがほとんどですので、サプリの必要性はぐぐっと下がります。

骨密度を上げるなんて言われるビタミンDですが、4000 IU以上飲んでいるような場合、逆に骨密度が下がるというデータもあり、とくに閉経後は「骨粗しょう症が心配だから」と熱心にビタミンDをとると逆効果になります。